『求ム! 正義の弁護士』
冤罪はなくならない。ならば何をしたらよいのか?
2016年5月24日、司法改革関連法が成立しました。
この司法改革は、もともとは「冤罪を生まないため」にスタートしました。
けれど、今回の法の成立により導入される制度は、新たな冤罪を生む可能性を内包していたのです。
20年近く、冤罪という現実と向かい合い続けてきた著者(釣部人裕)は、断言します。
「どれだけ法整備を繰り返しても、そこに携わる人々の正義が揺らいでいる限り、冤罪はなくならない。
今、冤罪のない社会のために立ち上がるべきは「正義の弁護士」なのだ」と。
普段、あまり身近には感じられませんが、司法制度は国民の生活を行方を握る重要な制度です。
その司法の現場で起きている「冤罪」という現実を分かりやすく解説しながら、誰もが素朴に感じる「なぜ、冤罪は生まれるの?」「どうしたら、冤罪は防げるの?」という疑問に答える一冊です。
目 次
はじめに
第1章 なぜ冤罪は起こるのか
第2章 冤罪被害者
第3章 冤罪加害者
第4章 冤罪を防ぐ
第5章 司法取引制度を考える
第6章 冤罪に加担した弁護士たち
第7章 子どもを使った弁護士ビジネス
第8章 地獄の再審請求をもっと実現可能なものに
第9章 当番弁護士制度が変えた刑事司法
第10章 関東再審弁護団連絡会を設立する
おわりに
巻末資料
著者情報
釣部人裕(つりべ ひとひろ)
ノンフィクション作家・ジャーナリスト
Office TSURIBE代表
1961年札幌生/筑波大学卒業
元高校教師(保健体育)の経歴をもつ
「関東再審弁護団連絡会」」の設立の必要性を訴え、2013年より大学ゼミなどで「冤罪のない社会へ」というテーマで講演活動を行っている。
2016/10/27